筋トレをしてもすぐ疲れてしまうことや体力が落ちてしまったと感じたことはありませんか。そんな皆さんにより持続する筋肉をアドバイスしていきます。
筋トレにホルモンは必要なのか。
筋肉は動かせば動かした分だけ筋肉量が増えるものではないですよね。
男女差や年齢差はモチロンありますが、 それだけではなく筋肉のつきやすさや量には個人差による部分も実は大きいのです。
食事の内容や、睡眠時間など様々な要因がありますが、今回はその中のホルモンのことについてお話していきたいと思います。
どんなホルモンがあるかというと。
成長ホルモン(若返りホルモン)
筋トレをつづけていくと動かしづらくなりますよね。これは乳酸が溜まって筋肉の伸び縮みに負荷がかかるからなんです。
この乳酸が出ていると脳の下垂体が成長ホルモンを出してくれます。
その効果は
- 年をとった時の認知症の予防
- 血糖の上昇・下降を緩やかなものにしてくれる
- 免疫力を高める
- 筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす
このようにたくさんの効果が得られます。
抗老化ホルモン(長寿ホルモン)
このホルモンもより筋肉が必要だと下垂体指示を出して副腎から放出されます。
- 免疫力を高める
- 炎症を抑えたり腫瘍を予防する
- 糖尿病を予防する
- 筋力を維持し、代謝を高めて体脂肪を減らす
- コラーゲンを産生して肌や髪の張り・弾力性が増す
- ストレスを緩和し、意欲を向上させる
- 若さと活力に関わるホルモン
有名なセロトニンや男性ホルモン(テストステロン)も基本的に一緒で
場所は違いますが、ちゃんと筋トレを持続して脳にもっと筋肉が必要だと教えてあげなければホルモンは出てこないのです。
ホルモンをもっと多く出すには。
筋トレをガンガン頑張ってホルモンを多く出してたり、サプリメントで摂取するという考えはアスリートやボディーメイクをメインで考えてる人には
使い方によってはアリかもしれませんが、夏に向けてやダイエットのためにと考えてる人に対しては断固NGな選択です。
そもそもホルモン自体が神経や血液を通って全身を巡っています、目的の筋肉に必要量届くとは限りません。
例えばお腹周りの筋肉、腹直筋や腹横筋や腹斜筋を鍛えるために1日50回腹筋をいきなり始めてみたとしましょう。
2日目は何とかこなせたとしても、3日目には筋肉痛で1回も出来なくなると思います。
まさに三日坊主ですね。150回分の腹筋で脳はホルモンが必要だと認識してくれるでしょうか。
ホルモンはちゃんと腹筋にたどり着けるでしょうか。間違っておしりの方にたどり着いてお尻の筋肉が引き締まってしまっては本末転倒ですね。
また、このような無理な筋トレは筋肉の大敵である活性酸素を活性化させてしまうことになります。
活性酸素とはイコール老化と考えられているのですが、主な作用は
- 活性酸素が皮膚の細胞を傷つけることでシミ、しわなどの老化現象が引き起こされる
- 細胞に大きなダメージが加わり、その結果として、糖尿病、脂質異常症などといった生活 習慣病を引き起こす原因になる
- 脳神経にも影響を与え、パーキンソン病、アルツハイマー型痴呆などを引き起こす可能性がある
酸と付くからには細胞が酸化されて再生と破壊を繰り返すはずが、再生が追いつかなくなり細胞が壊れていくということです。
他にも、火傷になる程の日焼けで皮膚の細胞を壊したり、タバコの副流煙が血管の細胞を壊したりします。
女性の方で無理なダイエットの筋トレをして体を壊すという悪い習慣を何年も続けているという方いらっしゃいましたら、すぐにダイエットを中止しましょう。
フレイル(虚弱)の原因にもなります。
フレイルは中高年期の同年代と比べて気力と体力が衰えている状態です。
年を取ると段々と体の力が弱くなり、他への興味関心が薄れていきます。
その原因が若い時の無理な筋トレやダイエット等の体に鞭を撃った行為を続けていた習慣のせいでは笑えないですよね。
「若い時にこんなことしなければ今も幸せだったのに」と未来の自分に言わせないために無理な筋トレ・ダイエットは中止しましょう。
老化防止ホルモンで筋トレの効果を永くかんたんに維持させるには:まとめ
- 急激でハードな筋トレの逆の筋トレ回数を2〜3セットに分けて休憩をはさむ
- 毎日するより週に1〜2回レスト日をつくって休息日をつくる
- 呼吸を意識しての有酸素運動
- アイソメトリックス(静的筋トレ):ゆっくり大きく動かす
- 1年以上継続できるよう習慣化する
これを実行すれば動かした腹筋に筋肉痛にならない程度の乳酸が適量溜まり、
下垂体が筋肉量を増やす必要があると判断し、下垂体や副腎に腹筋宛てにホルモンを出すよう指示してくれるわけです。
この大原則に則った筋トレをしてホルモンが適宜ででくれれば、スタイルをキープするために何年もハードなトレーニングを続けいていく時間的コスト削減にもなるし、
私も筋トレを辛いと感じるより楽しいと感じられるトレーニングの方が長く続けられると思います。